学校を辞め、ほとんど他人と接触しないで済みそうだという理由のみで、バイク便ライダー業をしていたときのこと。白いヘルメットに黒の太いマジックペンで「生きる」と大書きしていた同僚の男。

非常に口数が少ない彼の心の中身を覗き見たいと強く思った。