58
で、一年、二年と経ち、ある日気付きました。
これはもしかしたら彼女がぼくに好意を持っていて、タイミングを合わせてきて、声をかけられるのを待っているんじゃないか?と。
だとしたら、声をかけるべきかもしれない。声をかける義務があるのかもしれない。
中学生時代を思い返すと、何となく心当たりがないでもない。
でもそうじゃないかもしれない。いやでもそうかもしれない。
答えのでないことを考え出すと止まらないのは、そういう病気なのか、性格なのか、あるいはこういうのを世間一般は初恋と呼んでいるのか。
堂々巡り。